【ディズニー100周年 Story】1964年~1983年
みなさま、こんにちは。
1963年に続き、今回は1964年から1983年までのウォルト・ディズニー・カンパニーの歴史を振り返っていきます!
1967年:オオカミに育てられた人間の子の生きる場所とは『ジャングルブック』
個性豊かなジャングルの動物たちと人間の子モーグリの成長を描いたこの作品は、イギリスの作家ラドーヤ・キップリングの児童文学を原作としています。
そして、ウォルトが直接手掛けた最後の長編アニメーションです。
今までの作品と異なり、名優やタレントなど、当時の人気スターが声優に起用されているのも特徴です。
ディズニー映画の名曲を数々生み出したシャーマン兄弟の劇中歌、オランウータンのキング・ルーイが歌う「君のようになりたい」は今でも東京ディズニーランドで耳にしますね。
映画公開55周年の2022年には、Disney Traditionからもフィギュアが登場しました!
キャラクターたちが切り株に乗ったデザインで大人気のCarved by Heartシリーズです。
モーグリや村娘のシャンティ、動物たちが大集合!ゆかいなジャングルの音楽が聞こえてきそうです。
悪役のトラ、シア・カーンも珍しく優しげな表情を浮かべています。
1970年:貴族猫と野良猫の出会い『おしゃれキャット』
大人気の子猫、マリーちゃんが登場する映画です。
原題の「Aristocats」は貴族という意味の「aristocrat」と「cat」を混ぜた造語です。
貴族の屋敷で暮らす猫、ダッチェスと3匹の子猫トゥルーズ・ベルリオーズ・マリーは、屋敷の執事によって郊外に捨てられてしまいます。
そこで出会った野良猫のトーマスの案内で我が家を目指すという物語です。
映画公開50周年の2020年には、こちらもCarved by Heartシリーズで登場しました。
映画よりキャラクターが人気で本編までご存知の方は少ないかもしれませんが、実はウォルト没後に公開された初の長編アニメーションです。
クオリティを落とすことなく、アニメーターたちはウォルトの遺志を見事に継ぎました。
こちらは長めのまつ毛が可愛いマリーちゃんのミニフィギュアです♡
ピンクのハートクッションもマリーちゃんを一層可愛くしてくれます。
飾りやすいサイズ感なのでお気に入りの場所に飾ってみてください。
1973年:大泥棒にして英雄!?『ロビンフッド』
ディズニーでは珍しい泥棒「義賊」をテーマにした物語です。
義賊は、お金持ちの悪い人から金品を盗んで貧しい人々に分け与える盗人のことです。
12世紀イギリスのシャーウッドの森の伝説が動物キャラクターによって描かれています。
弓の名人でキツネのロビン・フッドと、相棒でクマのリトル・ジョンのコンビは、重税で人々を苦しめる王の代理でライオンのプリンス・ジョンをあの手この手で懲らしめます。
ロビンの恋人マリアン姫は、プリンス・ジョンの兄、リチャード王の義理の姪です。
Robin Hood and Maid Marian
¥ 19,690
こちらは、2022年にDisney Showcaseシリーズから登場した、ロビン・フッドとマリアン姫です!
このシリーズは質感と装飾の細かさが特徴です。
ロビンの服は矢の柄になっており、帽子の羽はフェイクフェザーが使われています。
マリアンは艶やかなドレスが美しいです。2人とも頭部と首元にストーンがついており、キラリと輝きます。
二人一緒にいるフィギュアも少ないため、ファンの方は絶対逃さないでください!!
1977年:世界一有名なテディベア『くまのプーさん完全保存版』
まんまるのおなかと赤いシャツがトレードマークで大人気のプーさんは、イギリスの作家A.A.ミルンの児童文学「ウィーニーザプー」が原作です。
もともとくまのプーさんシリーズの1作目は1996年の「プーさんとはちみつ」でしたが当時アメリカでの知名度が低かったため、中編映画に変更して製作されました。
ですが、シャーマン兄弟の音楽が成功の鍵に!親しみやすく印象的な主題歌「くまのプーさん」でヒットしました。
プーさんと100エーカーの森の仲間たちもCarved by Heartシリーズで登場しました。
その後、1968年の「プーさんと大あらし」、1974年に「プーさんとティガー」が公開されました。
そして、この3作をつなぎ合わせて完成したものが1977年の「くまのプーさん完全保存版」になります。
完全保存版の後にも、「プーさんとイーヨーの一日」や「ティガー・ムービー プーさんの贈り物」、「くまのプーさん ピグレット・ムービー」など、約30年以上に渡って短編映画やオリジナルビデオが作られています。
1977年:とっても小さな救助救援隊『ビアンカの大冒険』
この作品はスタジオのベテランアニメーターたち「※ナイン・オールド・メン」によって製作された最後の作品の一つであり、ウォルト・ディズニー・プロダクション創立50周年を記念して作られた作品です!
※レス・クラーク、マーク・デイヴィス、フランク・トーマス、ミルト・カール、ウルフガング・ライザーマン、ウォード・キンボール、エリック・ラーソン、ジョン・ラウンズベリー、オリー・ジョンストンの9人です
さらわれた少女の助けを求める手紙を見て、ネズミの救助救援隊が助けに向かうという物語。
原作はイギリスの作家マージェリー・シャープの児童文学「ミス・ビアンカ」シリーズです。
魅力的なヒロイン「ビアンカ」は、フック船長やトレメイン夫人など悪役も作り上げたフランク・トーマスが主体となり作られました。ビアンカからはどこか魔性の魅力を感じる気がします。
一方ビアンカと旅をする青年ネズミ「バーナード」は、若手のアーティストが製作に携わり、アーティストの新旧交代の作品でもありました。
そして少女をさらって危険な場所にダイヤモンドを取りに行かせようとした悪役「メドゥーサ」
派手な化粧と服装のマダム…こんなキャラクター他の作品で思い当たりませんか?
実はメドゥーサは「101匹わんちゃん(1961)」のクルエラを意識して作られたキャラクターなのです。
クルエラを作ったマーク・デイビスに対抗してクルエラを越える悪女を作ろうという意志でミルト・カールによって作られましたのが、「メドゥーサ」なのです。
こんな裏話を知ると映画がもっと楽しめますね!
1981年:ハッピーエンドが当たり前ではない!『きつねと猟犬』
人間に育てられたきつねの子「トッド」と猟師に育てられた猟犬の子「コッパー」、2匹は永遠の友達を誓いますが、それは一生続くものではありませんでした。
大人になったら敵同士、受け入れざるを得ない宿命と友情を描いた物語です。ハンカチ必須!
原作はアメリカの作家、ダニエル・P・マックスの同名の小説です。
映画化を決定したのは、ウルフガング・ライザーマン。
メインキャラクターは、フランク・トーマスとオリー・ジョンストンが手掛けましたが、作画など大部分は、若手のアニメーターが務めました。
「ナイトメアー・ビフォア・クリスマス(1993)」など独特の世界観の映画を作り上げたティム・バートン監督や「トイ・ストーリー(1995)」などピクサー映画の初代アニメーターも務めたジョン・ラセター監督も、この頃はディズニースタジオに所属しており、アニメーターとして携わりました。
こうしてディズニースタジオは、新たな時代を切り開いていきます。
いかがでしたか?今回は1964年から1983年までの歴史をご紹介させていただきました。
次回は不動の人気を誇るプリンセスやヒーローの映画が続々と登場します!お楽しみに☆