【ディズニー100周年】2004年~2023年
皆さま、こんにちは。
Walt Disney 100周年の歴史をお読みくださりありがとうございます。
今回は、2004年~2023年までのディズニーアニメーションをご紹介いたします。
映画作品の紹介の前に、創立者である「ウォルト・ディズニー」のお話しを少しさせてください。
共感できるキャラクター作り
ウォルトは常に、アーティストたちに説得力のある状況設定と共感できるキャラクターを要求しました。
カンザスシティで青年時代を過ごしたウォルトは、文学作品として親しまれ、広く知られている民話やおとぎ話しに魅了され、そうした作品の知名度と人気をさらに押し上げ、物語とキャラクターに命を吹き込んで、あらゆる年齢層の観客が楽しめるものにしたいと考えていました。
ウォルト・ディズニーは誰からも「ウォルト」とファーストネームで呼ばれることを好んでおり、スタジオで働くアーティストと距離を近くして物語に命を吹き込んでいったのです。
ウォルトが作った伝統を心から信じている
ウォルト・ディズニーは、人類の文化に大きな影響を与えました。
短編アニメーションや、世界初の長編カラーアニメーション(白雪姫)、ディズニーランドの創設などです。
初の長編カラーアニメーション「白雪姫」の時は、「カラーアニメーションを長い時間見続けたらこどもたちの目に悪影響を与えるのではないか。」はたまた、ディズニーランド創設の際は「映画スタジオが遊園地など正気の沙汰ではない」などと批評家たちは言いたい放題でしたが、
「ディズニー」の名は「良質」の代名詞となっており、当時から今日までディズニー社で働くひとたちがウォルトが作った伝統を心から信じ、それを維持しようと日々努めています。
ミュージカルアニメーション
映画にとって音楽が重要な要素だということを早くから知っていたウォルトは、長編の制作にあたり、ただ何曲かを挿入するだけというやり方を好みませんでした。
「我々は、新しい音楽の使い方、パターンを確立しなければならない。とつぜん誰かが歌いだすのではなく、音楽を物語のなかに織り込むのだ」脚本会議で彼はこのように言ったのです。
白雪姫からはじまり、ウォルトの「大フィナーレ」となった「メリー・ポピンズ」、近年のディズニー映画でも、音楽が流れてくると何のディズニー映画かすぐにわかるような、世界中の人に愛されるミュージカルアニメーションを製作し続けています。
さて、次はいよいよ作品をご紹介いたします。
数あるミュージカル映画のなかでも「音楽」から有名になり大旋風を巻き起こしたあの作品です。
2013年:アナと雪の女王
スタジオ創立から90年の時を得て公開されたミュージカル映画「アナと雪の女王」は、アナとエルサの姉妹によるまったく新しい「真実の愛」の物語です。
アニメーションで描くのが最も難しいといわれてきた雪と氷もみどころで、美しくファンタジックの銀世界が圧巻です。アカデミー賞では、長編アニメーションと主題歌賞を、ディズニー初のW受賞しました。
ブロード・ウェイのスター、「イディナ・メンゼル」演じるエルサが壮大な氷の宮殿を築きながら歌う主題歌「レット・イット・ゴー」は社会現象になりました。
「アラン・メンケン」に続く次世代のソングライターたち、クリスティ・アンダーソン=ロペスとロバート・ロペス、夫婦のソングライターチームです。
この曲が作られたことによって、当初はどちらかというと「悪役」だった「エルサ」のキャラクターがヒロインへと変更され、映画のストーリー全体に影響を及ぼすことになります。
結果的に「アナと雪の女王」は、アカデミー賞歌曲賞を受賞し、大成功に導きました。
次は、簡単にストーリーをご紹介いたします。
Wヒロインのストーリーは、ディズニー初の試みです。
エルサとアナは北欧の国アランデール王家の姉妹。
エルサは触れたものすべてを凍らせてしまう魔法の力を持っていますが、幼い妹を傷つけてしまった経験からその力を隠し続けていました。
しかしあるとき、力を止めることができず、王国を冬にしてしまいます。愛する王国を取り戻すために、妹のアナはエルサの後を追って雪山へ。
アナの思いはエルサの凍った心をとかし、すべての力の源は「愛」だということに気づくのです。
2004年から2023年までの間に上映された映画は、他にもたくさんございますが、今回は、代表して「アナと雪の女王」をご紹介いたしました。
映画をご覧になった皆様の心は温かくなりましたでしょうか。何度も繰り返し観たくなる作品です。
最後に、「ディズニーカンパニー」の話しを少し…
ディズニー・ブラザーズ・スタジオ
1923年、ミズーリ州カンザスシティで「ウォルト・ディズニー」はアニメーションを作りはじめました。
ウォルトは、実写とアニメーションを合成してみようと思いつき、「アリスの不思議の国」を製作しました。
ウォルトは、まもなくカリフォルニア州ハリウッドに映り、「アリスの不思議な国」をパイロット・フィルムとして、新しいアニメーション・シリーズに売り込みにかかります。
これが後に、「アリス・コメディー」と呼ばれることになるシリーズです。
ところが、ウォルトにはスタッフもいなければスタジオもありませんでした。
そこで、カンザスシティの同僚たちと、兄のロイにも手伝ってほしいと口説き、窓ガラスに「ディズニー・ブラザーズ・スタジオ」と記しました。これが、今日に至るディズニー社のはじまりでした。
すべては1匹のネズミから始まった!
紆余曲折ありましたが、1928年11月18日、ニューヨーク、ブロードウェイのコロニー劇場で、ミッキーマウスのデビュー作「蒸気船ウィリー」が公開されました。大スターの誕生の瞬間です。
後年ウォルトが「我々は決して忘れてはならない。すべては1匹のネズミから始まったことを」と述べたように、今日もなお、ミッキーあってのディズニーです。
ウォルト・ディズニー・カンパニー100周年の歴史とディズニー映画については、このページではすべて語り尽くせませんでしたが、楽しんでいただけましたでしょうか。
【ウォルト・ディズニーの名言】
If you can dream it, you can do it.
(夢見ることができれば、実現できる)
First, think. Second, believe. Third, dream. And finally, dare.
(まず最初に考える。第二に信じる。第三に夢見る。そして最後に思い切りやる。)
エドムタイムズ ディズニーの歴史をメインとした100周年ストーリーシリーズはここまでとなりますが、ディズニーの夢はまだまだ続きます。
それでは、次回のエドムタイムズもお楽しみに!☆