【ナイン・オールド・メン】ティンカーベルやマレフィセント、多くの女性キャラクターを手掛けた「マーク・デイヴィス」
ディズニースタジオの伝説の9人のアニメーター 「マーク・デイヴィス」
ディズニースタジオの伝説の9人のアニメーター【ナイン・オールド・メン】の一人です。
ウォルト・ディズニープロダクション所属のアニメーター
1913年3月30日にアメリカ合衆国カリフォルニア州ベーカーズフィールド生まれ
2000年1月12日86歳で亡くなりました
1935年22歳の時にウォルト・ディズニープロダクションへ入社。
「白雪姫」(1937年)で見せた優れたデッサン力とアシスタント・アニメーターとしての綿密な仕事ぶりや「バンビ」(1942年)でキャラクター・デザイナーとストリートボード・アーティストを務めた際、動物たちに人間のような個性を与えたのをみてウォルトは正式なアニメーターに昇格させました。
「バンビ」でシカをデザインした際のことを述べている言葉があります。
「彼らに命を吹き込むには、自由に動かせる事が必要だ」
「彼らは感情表現をしなくてはならない。動物でもなければ人間でもない、その中間だ。でも、動物の着ぐるみ着た人間じゃない。まったくユニークそのものなんだ」
人間だけではなく動物や超自然のキャラクターを生き生きと描く原点になっているのかもしれません。
マーク・デイヴィスは多くの女性キャラクターを手掛けたことでも有名で、ディズニープリンセスのシンデレラやオーロラ姫などを生み出しました。
「101匹わんちゃん」(1961年)のクルエラ・デ・ビルがアニメーター、マーク・デイヴィスの最後の仕事になりました。
その後、ウォルト・ディズニーは多才なマーク・デイヴィスにディズニーランドのアトラクションの企画・デザインを手伝わせました。
マーク・デイヴィスが手がけたキャラクター達の一部をご紹介させて頂きます!!
「バンビ」サンパー
1942年8月13日公開の長編映画「バンビ」に出てくるウサギのキャラクター。
バンビの友達で元気で好奇心いっぱいの男の子。
足の裏をとんとんと鳴らす癖があります。日本名の「とんすけ」の由来にもなっています。
ネバーランドドワーフ種がモデルです。
つぶらな瞳とモフモフな感じがとても愛らしいキャラクターです。
画面から元気な性格もうかがえます。
バンビの作品の中ではフラワー(すかんく)も描いています。バンビと出会った時に、一面のお花の中から現れたのでフラワーと名付けられました。
嫌われがちなスカンクですが、画面からも名前通りに優しい性格が伺われます。
「南部の唄」ブレア・ラビット
1946年11月12日公開のアニメーションと実写からなる長編映画「南部の唄」の作中に出てくる、リーマスおじさんが話すおとぎ話に出てくる架空のウサギ。
茨の茂みの家に住む、頭の回転が速く、明るく陽気なキャラクター。
ブレア・フォックスにつかまり、食べられそうになるけど、智恵を働かせて逃げ出します。
残念なことに本作は作品の設定上、人種問題において誤った歴史認識を招く恐れがあるということで、1986年以降公開はされていません。
またビデオも廃盤となっており、動画配信サービスも2020年3月に行わないと明言されています。
日本ではディズニーランドのアトラクション・スプラッシュマウンテンで会うことが出来ます。
同じウサギでもサンパーとは全然違って人間に近いように描かれています。
「シンデレラ」シンデレラ
1950年3月13日に公開された長編映画「シンデレラ」の主人公。
青い瞳にブロンドの髪で、普段着はヘッドスカーフを付け、エプロンと青色のシャツ、黒いベストに茶色のスカートと、とても華やかとは言えない装いです。
しかし、フェアリーゴットマザーの魔法で、煌めく青色のドレスに、髪をアップにし、見違えるほど美しい女性に描かれています。
シンデレラの実写モデルとしては、女優のヘレン・スタンリーが起用されています。
彼女は「眠れる森の美女」の「オーロラ姫」や「101匹わんちゃん」の「アニータ・ラドクリフ」のモデルにもなっています。「シンデレラ」はナインオールドメン全員がアニメーション監督として参加しています。
「不思議の国のアリス」アリス
1951年7月28日公開の長編映画「不思議の国のアリス」
少女アリスが夢の中で大冒険する物語です。
アリスは好奇心旺盛で元気な女の子です。青いドレスに白いエプロン姿はシンプルですが、プリンセスではない少女の可愛らしさがより一層表現されています。
「ピーターパン」ティンカー・ベル
妖精といえばか弱いイメージがあるかと思いますが、ティンカー・ベルの性格は気が強く焼きもちやき。
しかし正義感も友達を思う気持ちも人一倍強く描かれています。
表情はとても豊かで人間味あふれた妖精です。お団子の髪形に緑のミニワンピースの衣装、ポチャリした体型でキュートな事も多くの人々に愛される所以ではないでしょうか。
「眠れる森の美女」オーロラ姫・マレフィセント
1959年1月29日公開の長編映画「眠れる森の美女」
主人公の王女「オーロラ」
魔女のマレフィセントの呪いを防ぐため、16歳まで3人の妖精と森で暮らすことになり、ブライア・ローズと言う名前で育てられます。
綺麗な金髪と赤い唇、長身でスリムな美しいプリンセスに描かれています。
そしてヴィランの「マレフィセント」
顔色はうすい緑色、黒くねじれた角、炎のような黒い服を身にまとった魔女。
魔女の中でもかなりの美女。ドラゴンに変身することもできます。
「101匹わんちゃん」クルエラ・デ・ビル
マーク・デイヴィスが手がけた最後のキャラクター
全身の動きで感情や意思を伝えるという意味ではクルエラは素晴らしいキャラクターです。「誰もが嫌う人物のように動かす」ことを目指したと述べています。
夢と魔法の王国のアトラクション!!
先に記したようにマーク・デイヴィスは、ディズニーランドの数多くのアトラクションにも携わってきました。
カリブの海賊
ホーンテッドマンション
イッツ・ア・スモールワールド
余談ですが、妻のアリスはカリブの海賊の衣装やイッツ・ア・スモールワールドの人形のデザインと衣裳づくりに携わりました。
いかがでしたか。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございます。
あと8人、あなたの好きなキャラクターの生みの親も登場するかも!?
ディズニースタジオに名を響かせる伝説の9人のアニメーター、ぜひ次回もご覧くださいませ♪