ディズニースタジオ伝説のアニメーター、ナインオールドメンからレス・クラークが携わった作品をご紹介!
ディズニースタジオの伝説の9人のアニメーター
『白雪姫』から始まり、『シンデレラ』など長編カラーアニメーションが連続ヒットして、スタジオが湧いていた時代、9人の主力アニメーターだった彼らはどんな映画を作るか、どんな種類の娯楽を生み出すかということにまで影響を与えました。
この9人は当時まだ30代でしたが、「ウォルト・ディズニー」は重責を担う賢人という点ではルーズベルト大統領が任命した最高裁判所の9人の判事と同じだとして、「ナインオールドメン」と命名しました。
ディズニー・スピリットを伝えた伝説のアニメーター
彼らの功績として、1場面に登場する全てのキャラクターをひとりのアニメーターが描く方法を確立した点があります。
そうすることで、キャラクターの動きや表情をより深く表現できるようになりました。
また、新人の育成、ウォルトへの企画提案などのアニメーション部門の重要な決定のすべてを担い、ミッキーマウスの時代からウォルト亡きあとの1980年代まで、スタジオを支え続け、後進にディズニー・スピリットを伝えた伝説のアニメーターたちでもあります。
今回は、そんな伝説のアニメーターの中のひとり、「レス・クラーク」をご紹介いたします。
伝説のアニメーター「レス・クラーク」とは
1907年11月17日、アメリカユタ州で生まれ、「しあわせウサギのオズワルド」を制作していた1927年に入社したナインオールドメンの中でも最古参のメンバーです。
ウォルト&アブ・アイワークスの時代、アブから直接指導を受け、長年にわたりディズニーのトップアニメーターとして活躍しました。アブとともにミッキーを育てあげ、映画「ファンタジア」では「魔法使いの弟子」を担当しました。
芸術家としての才能とアニメーターとしての技術を兼ね添え、「白雪姫」や「ピノキオ」「眠れる森の美女」まで主なディズニー作品に参加し、半世紀近くディズニーに在籍、1975年に引退しました。
優しく温かで親しみがもてるキャラクターを描き続けたレス・クラーク
ウォルトはよりよい絵とさらなる工夫を求めて多くの者を置き去りにする中、レス・クラークは彼の期待に応えて、長年のトップクラスのアニメーターであり続けました。
彼の絵には訴える力があり、優しく温かで親しみがもてました。物静かで思いやりがある彼は、多くの人に慕われます。
ディズニーに来た時には美術の心得はありませんでしたが、美術学校に通い、その決意と熱意によって基本技術を洗練させました。
数々のキャラクターを描いたレスクラーク。レスクラークの手掛けた中でもウォルトは「ファンタジア」の「魔法使いの弟子」でレス・クラークが描いたミッキーを特に気に入っていました。
繊細なタッチと想像力
レス・クラークは、「ファンアジア」の「魔法使いの弟子」のミッキーの他に、「組曲/くるみ割り人形」の「金平糖の踊り」(Suger Plum Fairies)の中で繊細なタッチで「妖精」を描いています。
「妖精」というと人間を思い浮かべますが、レス・クラークは「ハチドリ」という鳥を参考にして妖精を描きました。
そのおかげで妖精の動きとタイミングが魅力的に仕上がりました。
略歴と手掛けたキャラクターたち
レス・クラークの簡単な略歴、代表作、手掛けたキャラクターをご紹介いたします。
1907年11月17日
1927年~1937年
1937年白雪姫
1940年ファンタジア
1947年ファン・アンド・ファンシーフリー
1949年イカボードとトード氏
1950年シンデレラ
1951年ふしぎの国のアリス
1953年ピーターパン
1955年レディ&トランプ
1959年眠れる森の美女
1975年
1979年9月12日
1989年
アメリカ合衆国ユタ州にて生まれる
アリスズピクニック、蒸気船ウィリー、みにくいあひるの子、花と木など短編映画の原画に携わる
「こびと」
「魔法使いの弟子のミッキー」、「くるみ割り人形の妖精」
「ボンゴ」
「イカボード・クレイン」
「シンデレラ」
「アリス」
「タイガーリリー」
「レディ」
「オープニング担当」
引退
没年(71歳)
ディズニー・レジェンド受賞
レス・クラークは、ここではご紹介しきれないくらい、アニメーションの原画作成、作画監督、演出を手掛け、「ミニーマウス」の「女らしさ」を表現するのも得意でした。
1989年にウォルト・ディズニー・カンパニーに並々ならぬ貢献をもたらした人物に授与される「ディズニー・レジェンド」を受賞しています。
レスクラークが携わった作品のキャラクターたちをフィギュアで楽しみませんか?
ディズニースタジオ、伝説のアニメーター・レスクラーク。彼が携わった作品、ディズニーキャラクターは何十年もたった今もなお、愛され続けています。
レスクラークが生み出したキャラクターたちのフィギュアと絵画作品をご紹介いたします。
映画「白雪姫」から7人の小人
映画「白雪姫」に登場する個性豊かな小人たちもレスクラークの手によって、生まれました。
ディズニートラディションの人気シリーズ、ホワイトウッドランドシリーズから7人の小人のフィギュアです。小人たちがクリスマスのお祝いをしているようで、白雪姫のために自らがクリスマスツリーとなっています。果たして、小人たちのクリスマスツリーは無事に完成するでしょうか…?
それぞれの性格と関係性が良く表れたフィギュア。まだまだクリスマスは先ですが、今年は7人の小人たちのクリスマスツリーを飾ってみては?
レスクラークといえば!映画「ファンタジア」から魔法使いの弟子ミッキー
レスクラークといえば、映画「ファンタジア」の魔法使いの弟子ミッキーを思い出す方も多いかと思います。特徴的な帽子に赤いローブと姿は立派な魔法使いですが、この後ミッキーにどんなことが起きてしまうのでしょうか?
こちらは銅版画の一種、エッチングのの絵画作品でございます。エッチングは一つ一つ手彩色で仕上げられており、世界限定500枚の貴重な絵画です。サイズも約24×24㎝のお部屋に飾りやすいサイズでおすすめです!
皆さま、いかがでしたか?
ディズニーの黄金期を支えたアニメーター、ナインオールドメン。その中からレスクラークにスポットライトを当てて、ご紹介しました。
他のナインオールドメンのメンバーについてはまたのご機会に…。
次回のエドムタイムズもお楽しみに♪