【ナイン・オールド・メン】感情表現豊かなキャラクターの演技を頂点まで極めた「オリー・ジョンストン」
オリー・ジョンストン
ウォルト・ディズニープロダクション所属のアニメーター
1912年10月31日にアメリカ合衆国カリフォルニア州パロアトル生まれ
2008年4月14日95歳で亡くなりました。
スタンフォード大学に通い、そこでフランク・トーマスと共にキャンパスユーモアの雑誌である「スタンフォードチャパラル」に取り組みました。
その後ロサンゼルスのシュイナード美術大学で学びます。
アニメーターのフランク・トーマスとは親友でした。
1935年23歳の時にウォルト・ディズニープロダクションへ入社。
オリー・ジョンストンはフランク・トーマスと参考図書「ディズニーアニメーション」を共同執筆しています。
この本はスタジオで開発されたテクニックの知識を守るのに役立ちました。
ナイン・オールドメンの中でも感情表現豊かなキャラクターの演技を頂点まで極めたといわれています。
オリーの生涯の趣味は蒸気機関車で裏庭鉄道を建設したことは、ウォルトが裏庭鉄道を作ったきっかけの一つとなったようです。
1978年に退社するまでの43年間ディズニーで働きました。
退社後は執筆や講演に勢力を注ぎ、1989年にはディズニーレジェンド賞を他のナイン・オールドメンと共に受賞しています。
アニメーターのジョン・ケインメーカーはオリーの死を「1930年代に花開いた手描きのディズニーキャラクターアニメーションの『黄金時代』の終わり」と表現しました。
親友のフランク・トーマスと
オリー・ジョンストンが手がけたキャラクター
ピノキオ
1940年2月7日公開の長編映画
木の操り人形に妖精のブルーフェアリーが命を吹き込みます。
純粋で無邪気、好奇心旺盛で騙されやすい男の子です。
「バンビ」バンビ・サンパー
1942年8月13日公開の長編映画
リアルな動物たちをデザインするにあたり本物の鹿を飼って、1年近く動きなどを観察し描きました。
映画は「現実的ではなく信じられるようにする」という思いがありバンビの鼻を実際の鹿より小さく描きました。
バンビ・サンパーはマーク・デイヴィスもキャラクターデザインに加わっています。
「ピーターパン」ミスター・スミー
1953年2月5日公開の長編映画
キャプテン・フックの子分間。抜けで臆病、泣き上戸。
スミーはその表情、人物像がオリー・ジョンストン本人に酷似しているといわれています。
「ジャングル・ブック」バルー他
1967年10月18日公開の長編映画
バルーは楽天的で能天気なクマ。
怖いイメージが強いクマを心優しいキャラクターに描いています。
後に一話完結型アニメーションシリーズ「テイル・スピン」という作品に飛行機乗りのクマという設定で主人公として登場します。
「きつねと猟犬」トッド(少年時代)
1981年7月10日公開の長編映画
オリー・ジョンストンが参加した最後の作品であり、ナイン・オールドメンが指揮を執った最終作品。
トッドは好奇心旺盛な子ぎつねです。