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くまのプーさんの原作はどのように生まれたのか?

ディズニー映画には白雪姫のように伝説や民話をもとに描かれた作品もありますが多くの作品には原作が存在しています。


そこで今回は映画の原作に少し触れてみようと思います。


くまのプーさん

くまのプーさんの原作は1926年イギリスの作家 アラン・アレグザンダー・ミルン(1882/1/18~1956/1/31)によって書かれた作品です。

ミルンは子供時代に「SFの父」と呼ばれたハーバード・ジョージ・ウェルズに教えを受け大きな影響を受けました。

学生時代から学内誌に詩や随筆を投稿し作家を志し、大学在学中から英国のユーモア誌「パンチ」に投稿し、のちに編集助手になりました。


映画にも登場する息子のクリストファー・ロビンが3歳になる頃に童話を書きはじめましたが、この作品が大変評判になります。

1924年「クリストファー・ロビンのうた」


クリストファーが少し大きくなると彼の部屋にあるぬいぐるみを主人公に童話を書き始めます。この作品がくまのプーさんです。


1926年に「くまのプーさん」

1928年に「プー横丁になった家」

プーさんはクリストファーが1歳の誕生日にロンドンのデパート・ハロッズで購入されたくまさんです。名前はまだプーさんではなかったようです。

イーヨーはクリスマスプレゼントに
こぶた(ピグレット)は近所の人からの贈り物
カンガとルーはハロッズで購入しました。

ミルンはロンドン郊外の森を舞台にウサギ(ラビット)とフクロウ(オウル)を加えた作品を書くことになります。


作品は彼の息子であるクリストファーの為に作られたものでした。

プーさんの姿の原型となったのがアーネット・ハワード・シェパードが描いた挿絵になります。

ただ、プーさんのモデルになったのはクリストファー・ロビンのぬいぐるみではなくシェパードの息子グレアムのくま、グロラーだと言われています。

ミルン亡き後、夫人と交渉したウォルトが映画化の権利を獲得したのは1961年でした。

シェパードが描いたプーさんとディズニーのアニメーションで描かれたプーさんが大きく違っていた為、原作を支持する人々との間で様々な論争が繰り広げられることになります。


クリストファー・ロビン・ミルンは著書の中で「未来のいつの日かプーを読む子供は原作を読もうと翻訳を読もうと、あるいはディズニーの脚色であろうと ひとりひとり私の父についての個人的真実をつかむだろう」とまた、「原作のシェパードの挿絵を支持する人たちがディズニーを支持する人たちと争うようなことになったら残念だ」とも述べています。

キャラクターは色んな意見がありましたが「原作にできるだけ忠実に」というウォルトの意向を受け作品が作られることになります。


1966年第1作「プーさんとはちみつ」が出来上がります。原作のプーさんがはちみつを採ろうとする部分と、食べ過ぎてラビットの穴から出られなくなる話から成っています。

機会があれば原作本もご覧になってみてはいかがでしょうか?

新しい発見があるかもしれません。